Teacher'sPet-先生のお気に入り-

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先生のお気に入り(設楽編)

知られざる過去


「バ〜ンビっ!」
親友の花椿カレンが、の後ろから抱き着いてきた。
「ん〜、今日も脚長さんで、可愛い!」
カレンの方が背が高くて、スラッとした腕や脚だと思うのだが。
「ん〜、バンビのおっぱい気持ちイイ〜、このっ、巨乳めがっ」
「ちょっ、ちょっと・・・カレン!」
後ろからはがいじめにされ、胸を掴まれる。
「カレン〜、恥ずかしいから、やめて」
といったのは、もう一人の親友、宇賀神みよだった。
たしかに、廊下にいる生徒達が、何?こいつら、みたいな表情で伺っていた。

「何やってんだ、お前ら? レズビアンか」
目の前には、バンビの担任の設楽がいた。
「あ、設楽先生・・・」
「花椿・・・お前、社交界の集まりとは随分態度が違うな」
「あー!もう、それは言わないで下さいよ〜」
カレンは、何だかバツが悪そうにから離れた。

「ふ・・・ん、まあどうでもいいけどな。適当には教室戻れよ。そろそろ授業が始まるぞ」
設楽は興味がなさそうに、先を歩いていった。


「カレン、設楽先生と知り合いだったの?」
「ん〜、まあ、セレブの集まりで顔合わす程度だけど。設楽先生の実家も資産家だからね」
「え、そうなの?」
「経営はお父さんとお兄さんがやってるみたい。ほら、先生ってプジョーの新車乗ってるじゃない」
「でも、なんで、はば学の先生なんかに?」
「さあ? 先生って、高校生の頃は、神童って呼ばれてるピアニストだったらしいよ」
「えーーー!!」

「設楽聖司・25才・2月17日生まれ・みずがめ座・AB型・はば学の英語教師・・・」
みよの得意な、占星術人物解説が始まった。

「暗闇のような黒い星が、彼の周りに渦巻いている。何か哀しい過去があったのかもしれない・・・」
「ああ、でもね、音大の付属校の後、5年位海外を放浪してたらしいよ」

「海外へ・・・」

「うん、だから、知らなかったのよ。私が社交界で猫かぶってんのバレバレ」
カレンはペロと舌を出す。

(ピアノか・・・そういえば、氷室先生のご両親はピアニストって聞いてるし。何か知ってるのかなぁ)

「でぇ、突然帰国して、天之橋のおじさまの進めで、はば学の教師になったらしいよ」
「カレン、詳しいね」
「だからぁ、私のおじさまと理事長は親友なの。身内が社交界だから情報入ってくるだけの話よ」
カレンは、また、に抱き着く。
「もぅ、設楽先生なんか興味ないよっ。私にはバンビだけだもん」

分野が違うとはいえ音楽をやっている以上、以前、ピアノに係っていたとゆう設楽に、は興味を持ち始めた。

「カレン、またー」
「あ、みよ、妬いてる? みよだってバンビと同じ位可愛い〜」
今度はみよに抱き着いている、キャバクラおやじみたいに節操がない。

「カレン、止めてー」



は吹奏楽部の部活動で、早速、顧問の氷室に設楽の事を聞いてみた。

「おおよそ、君の部活動には全く関連がない事項だが」
「うっ」
「まあよい。私も詳しくは知らない。
ただ母がクラシックのピアニストであるから、音楽界の世間一般的な情報であるなら教えよう」
「はい」
「但し、これに関する情報元が私であることを口外しないこと。そして、触発されたくない過去を持つ設楽先生だ。
この話題を一切他人に口外しないこと。この二つの約束が守れるなら、話をしよう」
「はい・・・お願いします」
「母の話だが、彼は一流音大付属高校ピアノ科で、優秀な生徒だったそうだ。そして、彼の姉もピアノをやっていたそうだ」
(お姉さんがいたのか・・・)

「フランスの名門国立音大コンセノレバトワーノレ、君も名前くらいは知っているだろう」
「はい、世界一の音楽学校ですよね。世界中から受験生が来るから入学が超難関だと聞いてます」
「そうだ。彼は見事合格した。周りは進学するものばかりと思っていた。だが、、、
彼は、 入学を辞退し、そのままヨーロッパで消息を絶ったそうだ・・・」

「どうして・・・」

「それは私に解かる訳がない。去年、いや一昨年か、新任英語教師としてはばたき学園高等部に赴任してきた。
最初は、そのような過去がある青年だとは思わなかったがな」
「そうだったんですか・・・でも、ピアノをやっていたお姉さんって」
「いつのことかは知らないが、事故で亡くなったと聞いている」
(もしかして、その事と関係あるのかな・・・)
「以上だ。さ、もういい加減、練習を開始しなさい」

その後、アルトサックス担当のは、演奏に集中できず、氷室に注意ばかりされた。
は、無愛想な担任のことに興味を持ってしまった。